たとえば、外からボールが飛んできて窓ガラスが割れてしまいました。
誰が直すべきするでしょうか?
もちろん、ボールを投げて割った本人が見つかれば、交渉できるのかもしれません。
しかし、その人が見つからなかった場合はどうでしょうか?
いきなり何の話?
と思われるでしょうが、別に被害を受けたわけではありません。
つまり、マンションなどでおなじみの専有部分と共用部分の話です。
思いつく修理の方法は3つです。
1. 割った人に弁償してもらう
2. しようがないから自分で直す
3. 管理組合に直してもらう
例外: そのままにしておく(笑)
一戸建てにお住まいの方は当然答えは1か2でしょう。
しかし、団地などでは3が正解ということもあります。
この問題はリフォームとも深く関係しています。
私自身、誤解していた部分もことあり、あらためて確認し直してみました。
簡単にいえば、住んでいる室内側が専有部分で、それ以外が共用部分ということになります。
しかし、実際はそんなに単純ではありません。
たとえば玄関のドアは共用部分ですが、鍵は専有部分です。
さらに内側の塗装部分も専有部分です。
ですから、ドアの室内側は自分の好きな色で塗り替えることができますが、ドアに別の鍵をつけようとすると、管理規約によってはできないかもしれません。
壁などは表面のクロスや下地の石膏ボードなどは専有部分で、構造上の壁は共用部分です。
ところが、団地では木で組まれた間仕切壁があります。
これについては専有部分のような気がしますが、間仕切壁を改造するときは承認が必要とされていました。
ベランダやバルコニーが共用なのはよく知られていますが、”専有”ではないけれど ”専用”で使用できるという解釈です。
共用だからといって隣の人が勝手に入ってきたら怖いですからね(笑)。
それではサッシはどうでしょうか。
サッシも同じ解釈でサッシの鍵であるクレセントと内側だけ専有部分です。
ですから、サッシの枠、障子、ガラスはすべて共用部分です。
だけどサッシの内側って?。
ガラスの内側にはシールは貼っていいけど、外はダメということなんでしょうか。
これを厳密に言うと、外からボールなどが飛んできて窓ガラスが割れたら、管理組合の負担で修理し、内側から自分の原因で割ったら個人負担となる、という面倒な話になります。
それぞれの決まりは、法律をもとに国が作った管理規約の標準モデルを参考にして、団地やマンションごとに管理規約で決めているということでしょうね。
サッシの問題にしてもややこしいので、最近はサッシは全て専有部分としているところもでているようです。
こういうように、マンション住まいの人にとっては身近でありながら、複雑な問題です。
だんだん、難しい話になってきましたが、つまりリフォームする場合、ご自分の管理組合の管理規約にそって工事をする必要があります。
私の場合は、管理事務所に行って、「こういうリフォームしたいんですけどどうしたらいいでしょうか」と尋ねました。
どこまでが許されるのか、許可を取るケース、だめなケースを教えてくれます。
たとえばこの団地の場合、エアコン用に躯体の壁に穴を空けるときにも何ミリまでと決めています。
そういう決まりに従ってやっておかないと、管理規約に反したリフォームをして原状に戻せといわれるケースもあるようです。
しかし、現実には勝手に鍵をつけたりと、小さい規約違反は横行しています。
ベランダやバルコニーに物置などを置いていあるのはよくみかける規約違反です。
今回のリフォームでは共用部分であるアルミサッシ部分を自費でリフォームしました。
本来は管理組合が直すべき部分です。
ところが、現実論では、すでに7割以上が自費でリフォームを済ませていると、サッシのリフォームを全体の費用でまかなうのは無理でしょう。
たぶん、この問題については今までに管理組合で結論済みの問題なのかもしれません。
これは普通の人で構成されている管理組合の怠慢というより、新しく起きてくる専門的な問題の対処法の難しさです。
たとえ、今たくさん建っている高層マンションも10年を過ぎると長期修繕計画の考えがまとまらなくなってくるといわれています。
最上階に1億円以上の部屋があったり、3000万円クラスの部屋があったり、さまざまな階層や店舗や賃貸まで含まれた高層マンションなどは、壊しやすい団地とは違って、将来どうなってしまうのだろうと考えると、古い団地とはまるっきり別の解決のつかない問題が起きてくるように思います。
私だけかもしれませんが、低額で手に入る古い団地を購入するひとは、そんな将来まで考えていないような気がします。
古い団地は資産価値として底値です。
マンション価格が下がっている時期にあっても、空き待ちの団地などは、むしろに需要よっては値上がりしていたりします。
自分スタイルの内装リフォームが楽しんでみるメリットは資産価値だけを気にしていては実現できません。
いずれは壊すかもしれない団地でも、10年以上先のことはわからないけれど、土地の持分が消えることにはならないのです。
古い団地には、老朽化、高齢化、マナーなど、理想通りにはいかない複雑な団地模様が浮かび上がってきます。
安全、安心な生活を守ることが最優先されていれば、それぞれの団地の事情で長期的な計画が違っていても当然のように思います。
団地の管理についてもちょっと考えさせれたリフォームでした。

割られたガラスは誰が直す?
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