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第1話 団地から団地への引越し


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昭和50年、1975年12月、「新築」の団地に入居して、
約33年経った今年、とうとう引越しすることになりました。

「新築」の団地・・・、古ぼけたグレーの団地しか残って
いない21世紀、団地にも新築当時というのがあったん
だなと、改めて感慨深い今日この頃。

引っ越しといっても、隣の棟に引っ越すだけ、団地内では
ほぼ常識化した「団地内引越し」です。

団地を取り巻く社会状況等、難しいお話は今後に譲るとして、
今回は、団地の収納力についてお話します。

ガーデン山団地
(写真は記事とは関係ありません。公団ウォーカーさんからお借りしています。)

新居の団地、といっても結局築後33年ものですが、のリフォーム
はまだまだ終了しません。しかし30年オーバーという年月の
「澱(おり)」がたまった部屋を出ることは、その30年以上の
家族の歴史を整理することと同じです。

これがまた、引越し準備を始めてみて改めて思うのは、
団地は幸か不幸か結構収納スペースが多い!ということです。
3けん分の奥行きたっぷりの押入れを始め、その上には天袋、
プラス水周り近くには これまた奥行き無限大な もの入れまで。

オーバー30年の歴史を収納できる、キャパをもった団地収納。
1970年代半ばで、来たるべく平成バブルを予想していたかどうか
は、不明ですが、
「日本社会は ビバ 消費社会へ!
買って買って、アゲアゲ モードになるぞ!」という
気迫を感じる この収納力!

収納スペースだけで、一部屋分確保できるぐらいの面積。
今の90㎡平均の新築マンションでも、これほどの収納スペース
はあるのか・・・。
専有面積50㎡前後のくせに、うち、約4.5畳分の収納力。
とにかく全専有面積に対する収納スペース率は
相当なものがあるんじゃないでしょうか。

ものがいっぱい=豊かな暮らし、という物質的豊かさをピュア
に追求した結果が、この収納力に表れているようです。

で、我が家も出るわ出るわ、

・ 額入り 超リアルな伊勢えびの剥製 
→ 一度も飾っているのを見たことがありません。
・ 真鍮で出来た 立体的な馬のレリーフ これも不相応に立派な額入り
→ 無駄に重い。たぶん団地の壁にかけたら、壁にクラック入るでしょう。
・ ガラスケースに入った珊瑚の置物
→ 「もう珊瑚は取れない!」ということで、お宝的?一品
・会社の慰安旅行で行った香港旅行の思い出一式(自分の写真入り 絵皿含む)
                    JALの四角いナイロン製バック入り
  → 旅行の行程表まで、すべての資料が勢ぞろい。
相当気合入ってます。
・ 30年前の東芝製 扇風機 (TOSHIBA のロゴが 斜体)
  → 現役使用中
・前衛的な 赤と緑のヴィヴィットな一対の木の彫り物
 裏には「阿寒湖にて 1983 阿寒湖」 の彫り
 → アバンギャルドです。
・過ぎ去った年の 使っていない スケジュール帳(ダンボール2箱分)
 → 「いつか使う」 の 典型例 量多すぎ
・ 木製で、海賊の宝箱のようなものに入ったブランデーボトル&グラス
→ 団地でブランデーを傾ける? 石原 裕次郎 も びっくり

などなど、きりがありません。

70年代のオイルショックの物不足からバブル期へ。
団地の押入れに、日本社会の系譜が眠っています。
革張りのソファーセットも、団地には置く場所がないのに、そもそも
エレベーターなしの階段では搬入不可能ですが、
小物だけはバブル時代をしっかり反映。 ブランデーボトルに、
真鍮のレリーフ。社員旅行は香港旅行・・・

経済力がアップしてきて、ものは増える一方なのに、
オイルショックのトラウマで、物は捨てられず。倍々ゲームで
増殖する「使われない貰い物」たちを、団地の押入れは
飲み込んでいったわけですね。

特に骨董的価値があるわけでもなく、今さら使えるわけでも
なく、冬眠を続ける「日本の豊かさの象徴」たち。
20年ぶりに、外の空気を吸うと同時に、「捨てるのか否か」と
そこに住む住民の頭を悩ます「象徴」の数々。

まさに団地の押入れはブラックホール。

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さあ、Mieさんのお話が始まりました。
ちょっと読むだけでもMieさんのボキャブラリの豊富さがうかがえます。
かなりディープなお話も出てきそうなので、団地マニア必見!だけではなく、
読む方の中には"そうそう"って、同じ感性で共感できる部分も多いのではないでしょうか。
軽くお願いしたつもりでしたが、こんなボリュームで書いていただけるとは思いませんでした。
まずは、MieさんにSpecial Thanks です。

タクローにとっても"そうなんだ"といいうお話がつぎつぎ出て来そうでとても楽しみです。

30年ぶりの引越し作業となるとMie家の歴史ともいうべきいろんなものが出てきたわけですね。
過去に数多くの引越しを重ねているタクローの場合はバブル時代のなんでも買う、から食料以外は(笑)何にも買わないに変化してきました。
そして、引越しのたびに整理してきたので意外と身軽です。


・・・

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タクロー
欠点の多い中古公団のリフォームでもあり、安く高品質(?)を目指すにはセルフリフォームしかないと、家族の不安をよそに、経験もないのに素人職人に挑戦しました。
頼りになるのはおじいちゃんが大工だったという血筋のみです(爆)
ですから、おシャレなことはできません。。
解体しないとわからないところもありますので、同じ年代の公団団地のリフォームの参考になれば幸いです。

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